~朝9時までに「めざましごはん」~

みなさんは毎朝、きちんと朝食をとっていますか?
私たちの体は寝ている間もエネルギーを消費しているので、
朝起きると体はエネルギーがからっぽの状態です。
農林水産省では朝食の大切さを普及するため、『めざましごはん』
というキャッチコピーで推奨しています。
朝9時までに朝食をしっかり食べて1日を元気に過ごしましょう。

平成18年国民健康・栄養調査より

朝食のメリット

1.正しい生活リズムをつくる

朝食には体内リズムのリセット効果があり、生活習慣の改善・生活習慣病の予防につながります。
生活リズムを整え、1日3食しっかり食べましょう。

2.体温を上昇させる

体温は睡眠中に最も低下します。低体温の状態が続くと体の機能を調節する、ホルモンや免疫系の働きが落ちてしまいます。
また、脳も活発に動くことができず、やる気や勤労意欲がわきません。
朝食は活動のためのウォーミングアップの効果があり、活動的な生活につながります。

3.体と脳へエネルギー補給する

脳にとってのエネルギー源はブドウ糖だけです。ご飯やパンなどの炭水化物が分解されるとブドウ糖になり、血液の流れにのって脳や筋肉に送られます。朝食を摂らないと、体に力が入らないだけでなく、脳へのエネルギーが不足し、集中力・記憶力・持続力が低下します。

4.腸を刺激して排便習慣をつくる

朝食を食べて胃が膨らむと、胃から大腸に信号が送られて排便反射がおきます。
排便の習慣をつけるためには食事の後にトイレにいく時間の余裕も必要です。

朝食をおいしく食べよう!

みなさんはどのような朝食を食べていますか?
朝食をおいしく食べる生活習慣やどんなものを食べたらよいか、考えてみましょう。

生活編

1.生活習慣の改善

・規則正しい生活を送る

1日3食食べる、早寝早起き、夜更かしをしない、など
生活習慣の改善が朝から元気に過ごす一番のポイント。

・ゆとりをもって起きましょう

寝ているとき、体の血のめぐりは穏やかになっています。
空腹を感じるためには、時間が必要です。
30分早く起きて、少し体を動かしましょう。

2.夕食を少し軽くし、寝る前2時間は食べない

夕食で食べる量が多かったり、こってりとした食事は消化に時間がかかります。また、夜遅くに食べたものは朝まで消化しきれず、消化不良により胃もたれや食欲不振になりがちです。

食事編

●主食・主菜・副菜をそろえる

1.3つの皿をそろえることを心がけましょう。

主食・主菜・副菜をそろえることで、栄養バランスのとれた朝食を食べることができます。

2.朝食を食べる習慣のない方は・・・

食べる習慣をつけることから始めましょう。
まずは1品、何でもよいので口にして、体を慣らしていくことがポイントです。

朝食をとることで、心身のコンディションが整い、元気で快適な一日を送ることが出来るようになります。
さあ、「早寝早起き朝ごはん」を実践しましょう。

~参考資料~
「食事バランスガイド」を活用した
栄養教育・食育実践マニュアル」第一出版
農林水産省HP

このページの原稿&資料提供 三友堂病院栄養管理室