生活習慣病の予防のために、必要な野菜摂取量は1日350g以上(うち緑黄色野菜は120g以上)が目標です。しかし、日本人の平均は1日約270g(う ち緑黄色野菜は約90g)にとどまっているのが現状です。朝食抜きや外食の多さが原因の一つとなっています。あなたの食事はいかがですか?

野菜に多く含まれる主な成分と働き

ビタミンC

がんの予防に効果があります。また、肌荒れを防ぎます。

カリウム

ナトリウム(塩分)を体外へ排出し、血圧の上昇を防ぎます。

カルシウム

日本人に最も不足しやすい栄養素です。骨粗鬆症の予防や歯の健康に必要です。

食物繊維

腸を刺激してスムーズな排便を促し、有害物質を排泄します。また、食後の血糖値の上昇を抑える働きもあるため、糖尿病予防の効果もあります。


食事バランスガイドでは、野菜料理に加え、いも・きのこ・海藻・豆類(大豆を除く)を主に使った料理も「副菜」に含めています。毎食欠かさずとり、野菜料 理は1日5皿以上を目標に食べましょう。

野菜をとるときのポイント

  • 生よりも火を通した方が量を食べられます。(お浸し・煮物・味噌汁の具など)
  • 外食は単品ではなく定食に。麺類は具だくさんの物を選びましょう。
  • 野菜ジュースは加工過程で食物繊維が失われたり、果物を加えたものは糖分が多いので食事で、野菜を取るように心掛けたうえで、補足として利用しましょう。

野菜料理  ~夏の一品~

さやえんどうのソテー

さやいんげんの煮物

山形の郷土料理 だし

とうがんのうすくず煮

夏は体調を崩しやすい時期です。生活習慣病の予防と夏バテ予防のために毎食バランス良く、野菜をたっぷりと食べて元気に夏を過ごしましょう。

《参考文献》

  1. 厚生労働省 平成16年国民健康・栄養調査
  2. 厚生省:健康日本21,2000
  3. 厚生労働省、農林水産省:食事バランスガイド

このページの原稿&資料提供 三友堂病院栄養管理室