[眼科手術]硝子体手術

前眼科科長 平松類

 硝子体とは目の玉の中のゼリー状の物質のことを言います。硝子体手術は目に1mmの傷の穴を3つあけ、そこから1(目の中で作業をする穴)、 2(中を照らす穴)、 3(水を入れる穴)を使って手術をします。目の多摩の中の硝子体を吸い出して代わりに水で置き換えます。現在では安全性が大分あがっていますがそれでも眼科の手術の中では大手術に分類されるものです。
 手術は基本的には局所麻酔(目薬と注射の麻酔)で行われます。目の動きを止めるように麻酔はしますがご自分ではまっすぐ前を見ていて大きく動かさないようにお願いします。1mmの傷から1mm以下の部分に対するものなのでわずかな動きが大きな合併症を作ってしまうことがあります。
 手術によっては手術後ガスやオイルを入れることがあります。ガスを入れた場合は1週間程度顔を下向きで生活していただきガスで押し付けるという作業が必要となります。オイルを入れた場合は数日間の下向きの生活が必要です。またオイル自体はずっと入れておくわけにはいかないのでいつか抜く手術が必要になってしまいます。ガスやオイルを入れた場合は眼圧(目の堅さ)が高くなったり低くなったりしてしまいます。

合併症としては

 増殖性硝子体網膜症といってわずかに残った硝子体が増殖して悪い変化をきたしてしまうことがあります。また硝子体出血(目の中の出血)が起こることはよくあります。しばらく待って引くことがほとんどですが、希にもう一度洗わなければいけなくなります。

 眼内炎(目の中に細菌がはいってしまう)は1/1000で起こりますが一度起こると、もとより視力が下がることがあります。網膜剥離(目の膜がはがれる)も硝子体を触る作業により目の周りに小さな穴ができてしまい水が回り込みなることがあります(1~10%)。その場合は手術が必要になります。白内障の手術をしていない人は白内障が進んでしまうことはよくあります。その場合は手術をすれば落ち着きます。

[眼科手術]硝子体手術
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原稿&資料提供  三友堂病院眼科