[感染症]ノロウイルス感染症

2007年3月7日

ノロウイルスとは?

 ノロウイルスは、ウイルス性腸炎を引き起こす代表的なウイルスです。ノロウイルス以外にも、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスが腸炎を引き起こすことが知られています。

 ノロウイルス感染症は、疫学的には冬季に発症することが多く、感染経路としては、基本的には経口感染であります。カキなどの二枚貝の生食が原因で感染する場合と、食品取扱者を介して感染を引き起こす場合などがあります。また、感染者の糞便・吐物に接触した場合、あるいは糞便・吐物が乾燥し、空気中に飛散したウイルスを経口摂取した場合などがあげられます。最近のノロウイルスの集団発生は、食中毒としての集団発生は少なくなりましたが、老人施設や学校といった施設での発症が問題となっています。

感染予防は?

 感染予防としての予防ワクチンは現在のところありません。もし、貝類を摂取する場合には、加熱処理を施すことによりウイルスは消滅します。貝類の鮮度によって、ノロウイルス感染の有無は関係していませんので、新鮮だからといって、生のまま摂取すれば感染する可能性があります。

 また、消毒をする場合には、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。一般家庭において消毒をする場合には、塩素系の漂白剤などを薄めて利用するのが効果的です。

どんな症状?

 ノロウイルス感染症の症状としては、突然の嘔気・嘔吐・下痢・腹痛などが代表的ですが、その他にも発熱や悪寒、咽頭痛などの症状もみられる場合があります。しかし、通常、血便をみることはありません。

治療法は?

 ノロウイルス感染症の治療としては、抗生剤投与は無効であり、輸液などの対症療法を行います。

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原稿&資料提供 三友堂病院消化器内科